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廃墟

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サッチモ祭で当地を訪れた外山さんは、今回はご自分のレンタカーで、9th wardではない他の所,普通の所を回ってご覧になったそうです。「廃墟のようなところで人々が生活している」と驚かれておられます。

私はその廃墟に近々戻らなくてはいけない見込みです。隣近所が空家だからとか、呑気なことは言っていられなくなりました。

私は洪水で水が入った3フィート分、家を持ち上げました。繰り返し書きますように、堤防は継ぎはぎ工事のいい加減なもので、新しく作られた水門も閉めるのに2時間かかる、排水ポンプは普段の大雨でさえ処理できないで道に水があふれています。

Gentily地区は皆3フィート持ち上げた方がいいと言われていましたが、その費用はどこからも出ませんので,市は強制しておりません。しかし自発的にやっている人は結構います。

ところが、昨日保険会社から手紙で「家を持ち上げて5フィートの高さになったから、保険の基準に合わないので契約を更新しない」と言ってきました。3フィートまでが基準だそうです。3フィート以上水が入って,被害に遭った人が大勢いるというのに。

州の担当に苦情を訴えましたが「保険会社により基準が違うので州としては何もできない。基準に合う会社を自分で見つけてくれ」とのことです。あの大洪水のあとも、基準は変わらないというのでしょうか。

5フィートの家をカバーする会社が一つありましたが、保険額は年3100ドルです。洪水前は1100ドルでした。去年はそれが1800に上がりました。

しかしこれは現在の保険が切れる10月末までに家に戻ったらの話で、住んでいない場合はこの保険は適応されません。その場合、骨組みだけカバーされる保険2500ドルというのに入ります。そして引っ越した時点で3100のに入り直しますが、
2500ドルは当然返ってきません。

一体どういう人たちがニューオリンズに住めばいいと、保険会社や政府は思っているんでしょうかね。

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