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JAZZ FEST報告(その1)

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天気は今までにないくらいのジャズフェス日和。暑すぎず、カラっと晴れて。

フェアグラウンドに着くと駐車場でスタックマン、ドウェインに会う。うんうん、皆真面目に早く来とるな。ウィルはまだだな。そう思ってエコノミーテントに行くと、控え室からラッパの練習の音が。おお、今日のウイリアムは気合いが入っとる。

何故かステージには今まで見た事のない奇怪な青いピアノが。
「どう?このBlues Piano は?」とクルーが冗談を言う。スタインウェイじゃなくてBaldwinなんだけど、まあいいわ。

カークは言い渡した集合時間10:45にウイリアムの携帯に電話をかけてきて「今、橋を渡ったところ」と連絡が入る。おまけに楽譜を忘れて来たと。うーん、私に言うのが怖くてウイリアムにかけてきたな。今橋を渡ったとすると、着くのは開始ぎりぎりかーーーしかし、11時には現れる。

毎年いる馴染みのPAの人がいない。とにかくメンバー全員、あまり離れないようにと頼む。モニターがなってないけど、そのお蔭で何とか聞こえる。

曲紹介などは前もって考えずにぶっつけ本番でやったんだけど、なんとかなった。45分しかないので、ソロも短めにどんどん進める。Gerald FrenchのボーカルをフィーチャーしたWhy don't you go down to New Orleansでは軽快なストリートビート、Dwayne Paulineがスタンダードの「座って自分に手紙を書こう(そんな邦題??)」そしてスタックマンがBlueberry Hillを大変ゆっくりと、ブルージーに。これでニューオリンズピアノスタイルを聴かせたつもリーーー今回自分のソロナンバーは入れていない。ウィルが Do you know what it means を(これは日本ではミス・ニューオリンズと略されるため、Ms. New Orleansと誤解する人あり)歌い出すと大きな拍手。

そしてゴスペルメドレーだが、あと12分なので「ゴスペルメドレーをやりますがーーー12分しかないよっ」とマイクで言って、あとはウィルに任せる。男どもが女のリーダーの顔を伺いながら進めるというショウは、このテントでは他にはあるまい?!
Street of the city に聖者の行進をくっつける。客席でセカンドラインの列が大きくなる。

私はメンバー紹介は自分でやるつもりで、Kirkの発音までゆうべ娘と練習しといたのだが、ウイリアムがそのままやってしまう。テストのヤマがはずれた気分、まあいいや。そのままTuba Fatsに突入。時間がないのでカークとジェロだけソロ、スタックマンがChosen Few はチューバファッツのバンド名だよ、というようなことなど言い、客席は盛り上がる。エコノミーテントはお年寄りの客もいて、この有名なブラスバンドのパレードでの定番にどうやって踊っていいかわからない様子も見られたが、でも皆身体を動かしている。拍手いっぱい。

後で白人ヨーロッパ系ミュージシャンからも、ステージ裏のスタッフからも褒められたし、成功したといっていいだろう。カークはコードを書いてあげた紙を忘れてきて、ちょっと間違えたので謝っていたが「いいからいいから」と宥める。メンバーが皆、ステージを盛り上げようと努力して、気持ちよくできたというのが肝腎なことなのだ。

4時間あまり、食べたり歩いたりうろちょろ。私も連れのYさんもプログラムを持ってこなかったが、コンゴスクエアでうちの娘によく似た女の子たち(大きなおでこ、頑丈な足)のパーカッションバンドを見たりする。カークのステージもちょっと見たが、ここでもPAに問題があるのだろうか。ギターの音ばかり大きくしてあって(ロックしか担当しない人たちがよくやる誤り)カークのベースラインがはっきり聞こえない。それをカークに伝えるすべはないのでそのまま立ち去るーーー来週のDDBBのステージではよくよく気をつけて要求しなくては。

さて、楽しみにしていたHeritage Hall Jazz Bandだが、PAがなってなくて、ピアノは普通の位置(バンドからちょっと離れている)に戻されてあって、他のリズムセクションがよく聞こえない。シャナンが聞こえないなんてさ。しかもスティーブが間違ったコードを弾いた曲あり。それでも歌い続けるJewel Brownはすごいのだが、ちょっと残念な出来になってしまった。しかし終わってからクドクド言っても仕方ない。マネージャーと何か問題があるのか、グレッグも機嫌悪そうでロデリック(Dwayne Paulineの弟。天才サックス)は「頭痛い」と言っている。で、早々に控え室を出る。

娘は学校のお友達のお父さんが連れてきてくれたので引き取ったが、お友達と日向で走ってたので顔が真っ赤。Yさんと飲み物を買いに行く。ーーー控え室の飲み物がもうなかった。

最後のバンド、本当はハーリン・ライリーとルシアン・バーバリンのコラボレーションの筈だが、ルシアンはまだツアー中(それでうちのバンドはドウエィンになった)で、何故かマイケル・ホワイトバンドのようになってるーーーそれはちょっと、いや、かなり実体が違ってるんじゃないの、と思いつつ,会場を後にする。ま、悪くなかったよ,今日は、ということで報告終わり。
明日はジョン・シモンズのステージが一番にあるが、夜仕事もあるので、その後すぐ帰る予定。来週の金曜の報告をまた書きます。

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